フィリピンの田舎の生活情報〜食事情〜

こんにちは。

フィリピンの田舎で2年間生活していたHiroです。
山梨県の、しょっちゅう電車が鹿と衝突して止まってしまうような田舎で育った私ですが、
フィリピンの田舎は日本と比べるとさらに田舎になります。

私が経験したパナイ島の田舎がどのくらいの田舎だったかと言いますと…

  • 公共水道は頻繁に止まる
  • 炊事洗濯の水はエンジン付ポンプで揚水する
  • 停電は週に2回ほど
  • 18時以降食事できる場所が町内にない
  • そもそもお湯シャワーを備えた家なんてない
  • 料理に薪を使うのが一般的(その方が美味しい)
  • タクシーはもちろんなく、サイドカー付きのトライシクルも走ってない
  • 州都からジプニーで山間に向かって1時間
  • 玄関を開けると放牧されたヤギが家に入ってくる
  • etc…



と、挙げ始めたらキリがないのですが、こんな感じです。

フィリピン在住の日本人の方々に比べたら著しく高い田舎度だったと思います。
私は青年海外協力隊として滞在していたのですが、田舎で生活することが多い隊員の中でも田舎の方でした。
フィリピン人と比べてもそう言えると思います(笑)。
もう街中にいるフィリピン人の多くは私が寝ていたような竹製の高床式の寝室で育ってはいないでしょう。

約2年間住んでいた家の寝室
(ピンクはオーナーさんの趣味です)

この記事では、そんな田舎の食事情を書いていきたいと思います。

フィリピンの田舎に移住することを検討している方の参考になれば幸いです。

田舎のレストラン「カリンデリア」

朝8時前後から個人経営のレストランが開きます。
町の中心部にあるマーケットや町役場の周辺にはそういったお店が数店舗はあると思います。
町の中心部から離れていても、バランガイ(村のこと)の入り口などにはあるかもしれません。

レストランといっても、日本のようなレストランを想像しないでくださいね。
日本人からしたらちょっと小汚い感じがする、コンパクトな、アットホームなお店です。
現地では「カリンデリア」と呼んでいます。

私が通っていたカリンデリア

メニューは日によって変わりますが、数種類から十数種類のおかずが並べてあって、それを選んでご飯と一緒に食べます(写真の鍋などに入っているのがメニューです)。

だいたい料金は私のような男性が普通に食べて100円、お腹いっぱい食べて150円相当です。
肉料理が少し高めで、野菜料理が安めになります。
(野菜といっても、現地で頻繁に食べられる種類は限られていて、日本でもあるようなもので言えば、かぼちゃやゴーヤ、なす、豆、トマトなどが多いですね。その他は葉菜がメインです。)

お店によってはスープを無料で出してくれることもあるので、訊いてみるといいかもしれません。
フィリピンのお米はパサパサしているため、現地の人はスープ料理をご飯にかけて食べるのが一般的です。

カリンデリアの食事のイメージ

カリンデリアの中ではタンクに入った水も無料で飲めます
この水は普通はミネラルウォーターを使用しているのでお腹を壊す心配はほとんどないと思います。
私はこのカリンデリアの水のせいでお腹を壊したことは2年間で一回もなかったです。
(※個人の見解です)

カリンデリアでは料理のお持ち帰りもできます。
「take awayで」とお願いすると、ご飯とおかずを別々にビニール袋に入れて渡してくれます。
私は熱い料理をプラスチック袋に入れることに抵抗があるのでほぼお店の中で食べてしまってました。

料理の味は地域やお店によっても異なるためなんとも言えませんが、そもそもフィリピン料理は醤油ベースの味付けが多く、日本人にとって好まれると思います。
ただ、料理が油っぽいことや味付けのパターンが少ないことなどもあり、カリンデリアだけで食事を続けると飽きてしまうかもしれません。
ご自身で好みの味で品数が多いお店を見つけられると、食事が一気に楽しみになります。

職場に持って行っていたお弁当

夕食

一人暮らしの男性として辛かったのは、
これらの便利なカリンデリアは夜間営業していないということです。
そのため私は夜は基本的に自炊をしていました。
(カリンデリアで買ったものを保存しておいてもいいかもしれませんね)

自炊しようにも基本的にはコンロしか使えないのと、私のメニューのバリエーションの乏しさから同じような料理を頻繁に作ってばかりでした。

自炊メニューにもマイブームが定期的にやってきましたね。
卵焼き→ポトフ→カレー→パスタ
という感じで簡単なものばかりですが、夕食はやはりフィリピン風ではないものを食べたくなってしまいます。
フィリピン料理は口には合うのですが全てに味の素が使われていて、繰り返しますがやはり飽きてしまうのです。

時には明るいうちに庭先で独りBBQをしながらサンミゲルを飲むという贅沢もしてました。
炭も町のマーケットでは激安で売られているので準備も簡単です。
日がかげると灯りもなくなるので一人の静かな夜をゆっくりできます。
音楽でも流せば最高です。

魚と野菜を焼く夕食

フィリピンでは野菜は意識的に摂ることが大事です。
中でもオクラは日本よりも簡単にどこでも手に入って美味しいのでおすすめです!
フィリピン産のオクラも大量に日本に輸入されてます。

ローカルで手に入る食材

ローカル野菜や魚・肉類は近所のマーケットで簡単に手に入るので仕事が終わった17時くらいにほぼ毎日行ってました。
毎週定期市が立つので、その日に合わせていくと品数も普段よりはるかに多いです。
そして大変混雑します!

ただ、肉はなぜか美味しくないことが頻繁にあったため、あまり買う気がしませんでした。
肉はその日に屠殺されたもので味がのってなかったり、かたかったりしたからです。
この点パッと見てその肉の味が判断できるようになると、夕食のメニューが一気に増えますね!

そんなタンパク質源に困った時に頼もしい助けになったのがやはり卵でした。
一日に3こ程度食べることも頻繁にありました。笑

ブロイラーも安定して売られています♪
重さや部位を指定すればその通りに切ってくれます。
基本的に骨つきなので自宅で骨を取り除くのが面倒ですが、お店によってはボーンレス注文も受け付けてくれます。

野菜は写真のような感じです。
日本ではなかなか見かけな野菜も多いです。
大きな町のマーケットになればもっとたくさんの新鮮な野菜が並べられています。

通常の日のマーケットの野菜コーナー

空芯菜やモリンガ、サツマイモの葉などは新鮮なものが一年中手に入りますが、果菜類は季節性があるため、雨季と乾季で野菜コーナーの彩は変わります。
しかし、日本人としては最も重要なじゃがいも・にんじん・キャベツ・にんにくは一年中手に入ると考えていいと思います。ルソン島の北部にある一大産地から発送されたものなので傷物であったり鮮度が落ちているのにもかかわらず高価になりますが、それでも無いことに越したことはないので買ってしまいます。

調味料は醤油、酢、塩、砂糖、味の素などに加えフィリピン料理の基になる化学調味料などが売られています。焼きそば麺などもあります。

魚類も常にあると思いますが、私は詳しく無いので名前を知りません。

たまにはカレーを作りすぎてしまいフィリピン人同僚たちに配ることもありました。

現地の人の食事

田舎の現地の人にとって食事は一日の楽しみです。
田舎であれば、どんなに仕事が忙しかったり仕事が途中であっても食事の時間と食後の休憩はしっかり摂ります。

しかし、家庭での食事は非常に質素です。
ご飯に何か一品または二品添えて食べます。ご飯でお腹を満たす感じです。

私が経験した中で一番驚いたのは、ご飯と一緒にカップラーメンが出された時です。
ご飯と干し魚だけとか、ご飯と卵焼きだけとか、そんなことが普通です。

写真を探そうと思いましたが、出てきませんでした。




フィリピンの田舎の食事情はこんな感じです。

都市部のモールに行けばある程度日本の調味料も手に入るので食事面はあまり不便なく生活できると思います。
日本ではなかなか味わえないハラハラも慣れてくれば笑いに変わってきます。
フィリピンの田舎生活楽しんでください♪

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