スペイン旅行は田舎がおすすめ!−スペイン北西部、ポンフェラダに行こう−

こんにちは。

スペインは今でも日本人に大変人気な旅行先の一つです。
スペインといえば、バルセロナやマドリードが真っ先に挙がる観光地です。
私がこれらの場所を訪れた時も、ツアー客や卒業旅行客で賑わっていましたね。

大都市を訪れるメリットは確かに多いです。

サグラダファミリアなどのガウディ建築物群や、誰しもが一度は見てみたいと思うであろう有名な教会や大聖堂、遺跡なんかも数多く点在していますし、街並みを観て廻るだけでも綺麗で楽しめます。
食べ物も美味しいですし、他のヨーロッパの地域の本場の料理にもありつけるでしょう。

しかし、ガイドブックには載っていないような、よりディープなスペインの原風景を見てみたいという方も多いのではないでしょうか?
また、地方に行けば都市部で常に警戒しなければならないスリ被害などに遭うリスクもほとんどありません。

私は、この記事でご紹介するスペイン北西部からバルセロナに移動したのですが、バルセロナのカフェでなんだか喪失感のようなものに襲われました。

なぜなら、バルセロナの街が、前日まで滞在した田舎よりなんとなく寂しく感じさせたからです。

そこで、今回の記事では西スペインのPonferrada(ポンフェラダ)の魅力を紹介したいと思います。

スペインに行くことがまたあれば、ポンフェラダを是非とも再訪したいです。

ポンフェラダはこんなのところ

場所

ポンフェラダの場所はこちら。
あの、カミーノ(スペイン巡礼)の最終地点、キリスト教聖地サンティアゴ・デ・コンポスティーラの近くです。
(スペイン巡礼についてはこちらに詳しくわかりやすくまとめられていました。私も一度はチャレンジしたいと考えていますが、800kmは長い、、、)

交通機関は電車またはバスになります。
スペインに限らずヨーロッパでのバス、電車、飛行機での移動は、Omioで予約していくと大変便利です。

魅力はたくさん

ポンフェラダでは時間がゆったりと流れます。
ポンフェラダの魅力は「時間のゆったりさ」だけではありません。
多くの見所があるんです。

このエリアは山あいの地域が広く、果物の産地になっています。
葡萄畑も多く、ワインの主要な産地です。

テンプル騎士団の拠点だったお城がある

この街にテンプル騎士団のお城があり、1924年以降、国の指定文化財になっています。
広さはなんと8000平方メートルもあります。
その大きさとお城らしい迫力は圧巻です。
少額の入場料を払えば中に入ることができます。
私はこのとき、マドリードでスリ被害に遭った後でお金がなかったので入りませんでしたが、中には資料館や騎士団の模型などあり充実しているようでした。泣

夜の城壁

お城のホームページはこちら

カミーノで訪れる修行者たちもこの城で足を止める

美しい街並みと生活の営み

ポンフェラダはなんと言ってもその街並みが人々を惹きつけます。
夜のポンフェラダのバーで一杯やるだけでもう異世界な雰囲気を楽しめます。

巡礼者たちが泊まれる安宿やカフェ・バーもかたまっています。

奥に見える時計台がときを告げます

石畳の道を歩きながら気になったお店を覗いてみると、中は地元の人と観光客で賑わっています。
スペインでは日本で言う「はしご」が一般的で、バーを転々としながら飲み歩来ます。一箇所のバーに止まろうとしないため、人の動きも盛んです。

生ビールからワイン、ウィスキーなど、豊富なお酒をお店それぞれこだわりのタパスと一緒にいただけます。
値段はそこまで安くありませんが、雰囲気は最高です。

心地よい賑やかさが、こちらの気持ちもゆったりとした気分にさせてくれます。
こちらの方々の飲みニケーションは上品で、文化の一端を担っているようです。

週末には定期市が立ちます。
私が行ったときは日曜日でした。

笑顔を向けてくれたお母さん、私に梨を手渡してくれました。
色とりどりに立派な野菜が陳列されています。
職業柄野菜に目がいってしまします。

スペインではチーズも有名です。
値段は日本より安めで種類も多いです。
多くの地元のおばあちゃん・おじいちゃんたちが並んでいました。週末の市場はこういった地域の方々の交流の場になっているのです。
若者よりも高齢者の姿の方が遥かに目立ちました

お昼の時間

こちらではお昼から飲むのが普通です。
割と強めの甘いお酒ベルモース(Vermouth)で昼から私も酔っ払ってしまいました。
やはり、ここでもタパスとお酒はコミュニケーションに欠かせません。
緩やかな時間が流れます。

世界遺産ラス・メドゥラス

ポンフェラダ中心部からさらに南西に25km程移動すると目を見張る光景があります。それは、古代ローマ帝国によって人工的に造られた産業遺産で、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
名前は、ラス・メドゥラス(Las Médulas)。

ラス・メドゥラスの全景

ラス・メドゥラスは一見自然にできた山のようですが、人工的に形作られた鉱山です。
ローマ帝国が奴隷たちに水の力で採金するために山を削らせたらしいです。
そんなこと、想像もできません。
上の写真では規模感が伝わりにくいですが、東西4km、南北5kmにも広がる広大な敷地に山は連なります。

このように、山間を歩くことができます。
私が訪問した際には何組かのツアー団体がガイドに連れられながら観光していました。

最頂点に行くまでの道のりは軽度な登山。
運動不足の解消にはちょうど良い程度でした。秋は紅葉が人気とのことです。

麓には人気なレストランもあり、田舎の価格でランチを楽しめました。
昼間からのワインが美味しかったです。

ブルゴスもおすすめ!

マドリード、バルセロナ、ポンフェラダの中央あたりにブルゴス(Burgos)があります。

もし時間があればこちらにも立ち寄ってみてください。
ポンフェラダよりも静かに時間が流れます。
石畳の街がまるで中世のヨーロッパにタイムスリップしたような気持ちになります。

中心には大変立派な教会があります。
丘に登って見渡す街が特別でした。

いかがでしたでしょうか?
写真多めでポンフェラダの街を観てみました。

せっかくの旅行でしたら定番の都市部とともに田舎の風景をみて感じてみるのもいかがでしょうか?
ポンフェラダで是非中世ヨーロッパに想いを馳せながら遺産や自然を味わい、ゆっくりとしたひとときを過ごしてみてください。

スペインサッカー2部リーグを観てきました。
もちろんポンフェラダ側のスタンド。サッカー好きの方もそうで無い方も一度この雰囲気を味わってみてください!

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